取材班：素敵なきっかけですね。旅をすることで、食堂さんの日常や考え方にどんな影響を与えてきたか、旅をしているからこその価値観などがあれば教えてください。

食堂さん：もちろん日本には素晴らしい文化があるけども、それだけじゃなくて世界には他にもさまざまな文化や考え方、芸術があるのだと気づかされました。普段生活する中でどうしても行き詰ってしまうことがあると思いますが、世界に目を向けようという気になります。自分の価値観やこだわりを捨て、旅が終わった後にまた日本の生活に戻った時に、自分を再構築するような感覚です。

取材班：自分を再構築できる時間は大事ですね。今までの旅で一番衝撃を受けた、印象に残っている出来事は何ですか？

食堂さん：スペインのアンティープという街にピカソ美術館があるのですが、そこにあるピカソがつくった大きな陶器に衝撃を受けたことを覚えています。ピカソが本当に心から自分を解放してつくった陶器に彼の違う一面を見れた気がして印象に残っています。

取材班：お話しを聞いていると段々私も旅行に行きたくなってきました。今後旅したい場所や国があれば教えてください。

食堂さん：今までは北半球を中心に旅行をしてきたので、南半球を旅してみたいです。あとスペインの巡礼の道は一度歩いてみたいです。

取材班：巡礼の道はロマンがありますね。いい靴はいい場所につれていってくれるというイタリアのことわざがありますが、何か今までで印象に残っていることなどありますか？

食堂さん：お友達が靴職人だったりと靴がつないでくれたご縁は多いと思います。あとは、祖母が昔履いていた靴を自分が履こうと靴教室に通って、自分で修理をしたこともあります。祖母が履いていた靴はその当時の日本の職人さんが作った靴で、その靴の縫い方や作り方を今はもうしないというのを聞いて、その当時の職人さんの技術や想いが伝わってきた気がしました。

取材班：・おばあ様の靴をご自身で直すして履くというのはとても貴重な体験ですね。今回初めてDiuの靴を履いていただきましたが、いかがでしたか？

食堂さん：1番気に入ったのは、色です。Black(ブラック)を選んだのですが、茶色がかった緑色で、革独特の個性を感じました。これから、どう馴染んでくるのが楽しみです。全身ブラックのコーディネートでも、アクセントになってくれるし、オリジナルのデザインが、堅苦しい感じを崩してくれるのがいいと思いました。
また、履き心地に関しても、つま先に負担がかからないので、歩くときも楽々でした。なるべくエスカレーターは使わずに、階段を歩くのですが、スニーカーの人たちに負けないくらい歩けました。

取材班：本日は本当にありがとうございました。

食堂さん：こちらこそありがとうございました。

【食堂さんが履いている靴】
本革 サボサンダル ディウ Diu Camélia(カメリア) 316D1557